[伽矢の申し出に手を離して千恵を促す。千恵を伽矢がおぶる様子を少し眺めた後、その後ろからついていく。]はぁ…[思わずその二人を羨ましいと思う自分にため息が出た。前を歩く二人には気づかれないだろう。しばらく行くと桜が見える千恵の呟き、そっと後ろからやさしく頭を撫でた]うん、さくらだね。