─ →聖堂 ─
どこから集めてきたのかは分からないが…蔵書量は多いな。
[本を読むのは苦ではないのだろう、楽しいと紡ぐアーベル>>97にマテウスは同意の頷きを返す。
マテウス自身は身体を動かす方が性に合っているため、あまり利用することは無いのだが、樵の仕事のために森へ入り始めた頃は様々な知識を得るために訪れることもままあった]
18年前か……そうか、そんなにもなるか。
[所帯を持つ少し前だな、とは心の内だけの言葉。
焦げ茶の瞳をアーベルに向けていたため、落ちる彼の視線に釣られマテウスも彼の左腕に瞳を向ける。
顔に苦い色が垣間見えて、湯治の理由がそこにあることを何となくではあるが悟った]