[何にせよ自分は聞かずとも、たいていのことはおそらくエーリッヒが聞くか、他の誰かが言うのだろう、
とまで判断すると、しっかり畳んだ毛布をもって立ち上がる。
もちろん、毛布を戻そうと思ってだが、どこにあったのか知らないので、ナターリエへと少し近づいた]
シスター、話中にごめんね。
本当にさっきはありがとう。助かったよ。
これ、戻してきたいんだけど、どこにあったんだろう。
[これ、と、毛布を掲げてみせてから、]
それとも、ライヒアルトにかければいいかな。
クレメンスさんはどうも、八年ぶりです。
[今更ながらに挨拶をするのだった]