─館二階・自室─
[部屋に入ると、最初に目に入るのは天井に揺らめく極光。
それ以外は、ベッドとサイドテーブルがあるだけの質素な部屋で、は、と一つ息を吐き]
……ま、さすがの対処というかなんというか。
しかし、女王……本当に、伝え忘れたのか?
……意外すぎてすっ飛んだ可能性は、否定できんけど。
[そんな呟きを漏らしつつ、結い上げていた髪を下ろしてしゃん、と一度鈴を鳴らす。
それだけで、舞手の装いはシンプルなシャツとロングパンツという出で立ちに早変わり。
その格好だと、普通に男に見えるから不思議……というのはさておいて]
……ま、いずれにせよ。
これが如何なる理に基づいて行われしかは、知らずには済ませられんな。
折を見て、接触していくか……。
[窓越しに広がる薔薇色を見つめつつ、漏らすのはこんな小さな呟き**]