[裏口に程近い実験室は、その場所を含めて酷く荒らされていて。綺麗なままだった玄関付近とは打って変わった様相をしていた。犬は銜えていた袋を床に置き、鼻先を飼い主へと近付ける]くぅん ……[それから動かない飼い主の頬を、ぺろぺろと舐め始めた。触れる肌が冷たい。胸元に空いた風穴が飼い主の状態を物語っていたのだけれど。犬は眼を覚ましてと言わんばかりに何度も飼い主の頬を舐め続けて*居た*]