[アリョール>>95の来訪に気付いたのはそんな折。
開けた扉の前に来てもなお、ぼんやりしていた目は
彼女から訃報を聞かされた時、大きく瞬いていた。]
殺された?アナスタシアが、人狼、に――。
そう。分かった。
……処刑、を。しなければならないんだ、ね。
[ふっと目を伏せながら返す声は静かなもので、
それでも不安を示すように微かな震えを伴っていた。]
皆で集まる必要がある、のかな。
少ししたら、僕も下に行くよ。
[遺体の搬送の手伝いまではこの時考えなかったまま
再び、部屋の奥の方へと下がっていった。]