―翌朝/個室M―
わっりー、酒がねぇとどうも寝られなくってな。
[何をしていたといわれれば、火遊びと爆発の研究とどちらも答えるだろうか。
前者は主に路地裏やら講堂裏で、後者は実験室や試験場で、ということになるが]
なぁ、クレメンス先生。
単刀直入に聞くけれど、先生が覚悟完了していたり、何っつーか、人狼に与する人間がいたりとかそんな話に詳しいのは、ひょっとしたら過去にも、幻燈歌のいう『場』にいたからなのか?
そっか、昨日は誰も襲われなかったのか。
よかったよかった。
[疑問よりも、先に喜びが来た。うっかりシャツのボタンをひとつ掛け間違えて、あわてて戻す]