―宿屋―[妻の了承を得て、追いかけようとするものの既に何人かが追い掛けており]あ、でおくれちゃった……―――[しゅん――と頭が垂れた。妻とひそひそ話をしていたユリアンも、自分に任せてみようかという色が見えた為ポツリと彼と妻に聴こえるように零す言葉。]ミハエル君は、狼ではないのは識ってるよって謂ってあげたら落ちつくかと思ったんだけどなぁ。自分が疑われるってことも、怖いんじゃないのかな?[出遅れた男は、ゲルダの言も合って所在なく立ち尽くしている。]