――同じ、ではないかもね。でも、同じだよ。帰りたい、の。雪、元来た場所――へ?なら、雪のままじゃ帰れない。溶けて、蒸発して、もっかい空へ行かなくちゃ。[何も恐い事じゃないよきっと、と言おうとして。 揺らめく赤に目を留めれば小さく口を開閉し、 部屋の入り口へと後退った。 嫌々と首を振る代わりに、翼が揺れる]