[自分が言えなかった言葉は、ミレイユが伝えてくれた。ほっとして、ちょっと顔がほころんだ。作る、なら材料が必要だろうと、ミケルは考える。材料はきっととても重い。それはコレットにとってはきっと、ずっと、重い。]……手伝い、行く、僕。[そんな風に考えて出た言葉は、やっぱり足りない。足りないのもわかっているから、また付け足すが、それも足りない。]僕も、クッキー好き。だから。材料。