─ 一階廊下奥 ─……とにかく、このままにはしておけませんね。[大きく息を吐くと右手を口許から離して。一度部屋を離れるとリネン室へ向かい、シーツを取って来た。リネン室とどこかを行き来した姿は廊下に居た者なら見ることが出来ただろう。誰かの助力を得ることなく、広げたシーツの上にネリーを寝かせ、その身体を白で包んだ。赤黒い液体は乾き始めていたのか、服やシーツに移ることは少ない]