― 翌日・個室→広間 ―
[静かな朝に、ある意味不思議な心地で目が覚めた。
こんな時でも寝惚けた頭で、夢かと思って頬を抓ってみる。]
…れ?
[痛かったので起き出した。
叫び声の目覚ましに悪くも慣れた寝起きの頭は、何も無いならそれに越した事は無いとしか思わない。身支度を整えて、階段を下りる。
広間に足を踏み入れた時には、クレメンスやミハエルも居ただろう。姿を見止めて息を零した後、おはよう、と朝の挨拶を投げる。その後、用意されていた珈琲>>73を見て。一瞬考えて立ち上がるのは、共に注ぐミルクが欲しいと思ったため。その時>>102ローザが入って来たなら、軽く頭を下げ]
おはようございます、ローザさん。
[ミルク要りますか、とも問い掛ける。
向かった台所で見付けるのは、ライヒアルトと茶猫の姿だろうか。ほ、とまた一つ呼気が漏れた。]