─ 厨房→談話室 ─
[厨房に向かう前に談話室へと立ち寄って、暖炉の具合を確かめる。
食堂も兼ねるそこは、訪ねてきた人々の憩いの場として使われる事が多いから、温もりは絶やさぬように、と常に気遣われていた]
……大丈夫そう、か。
[火の具合と、自由に使えるひざ掛けの準備を確かめた青年は厨房へ。
竈の火を起こし、お湯を沸かしてお茶の準備をする。
肩に乗ったままの小鳥は、遠慮するように身を縮めて大人しくしていた]
……と、これか。
[お茶の準備をしつつ、台の上のバスケットに目を向ける。
その横には、小さなメモが添えられていた。
記されているのはバスケットの中身の作り手が誰かと、自衛団長と大事な話があるから、しばらく来客対応ができんい、という老尼僧からの伝言]
……団長殿が? 珍しいな……。
[小さく呟きながら、お茶の支度を整え、談話室へと戻って行く]