─雑貨屋─[ぽふり、と頭を撫でられる感触。それ自体は、嫌ではない──のだけれど]むぅ。……もう、子供じゃないってのに。[こんな気持ちも、同時に存在していて。広場に向かう従兄を見送る様子は、拗ねたようにも見えたやも]て、あ、ああ。別に、構わない……。[続けて投げられた問いかけ。構わない、というより先に、青年は店内を見始めていて]その刺繍は、ウチの幼馴染のゲルダの作品。そっちの細工物はヴィリ兄さん……こないだ、酒場で話してたヒトの作品だよ。どっちも、丁寧な作りだろ?