─ 武器支給場所 ─
[それから程なく順番は回ってきて。
ケイジに続いて支給端末の操作を行い一つの袋を受け取る。
袋の中を覗くと、いくつかの長方形のパックと片手で持てそうな銃身。
目の前に表示された使用方法の説明から、パックをセットすることによって光線が出るらしいと解った。
側にいた係員から、すぐに使えるように準備しておくように言われて、おそるおそる銃を手にとりパックをセットする。
心得のある者からみれば文字通り危なっかしい手つきだっただろう。]
…こんなの、持ったことない。
[手の内にあるそれが、見た目よりも重いとか。
命を簡単に奪えるものが手の内にあることの恐怖に、声が震えた。]