―自宅―あ…ゼル。[部屋から出ると、ゼルが頼んでいた麻酔の瓶を持って待っていて。タオルを手渡しながら、ごめんね。と謝った。]迷惑ばっかりかけちゃった。みっともないとこも見せちゃったし…でも、わがまま聞いてくれて、ありがとね。[そう言って、申し訳なさそうに微笑んで。それじゃ帰る、といおうとしたところで彼の表情に変化があって。どうしたの、と問おうとしてはっと思い当たって。なんでもないと首を振られれば、…そう。と頷いた。]