もう、心配したんだよっ[此処最近、当人比押さえていたスキンシップを、もう控えることはしない。 ――……自分の先が、見えてしまったから。イレーネを背後から抱きながら、紅は無残な姿となったユリアンを見る。つっと細くなる紅玉は、どこか羨ましそうに亡骸を映した。]『 ご め ん ね 』[音にならない唇の動きは、誰に対しての謝罪だったか。背後から抱いていれば、その唇の動きは妻にも読み取ることは*出来ずに*]