─ 前日・広間→個室A ─
…そんなの。
ちっとも大丈夫じゃないだろう。
[大丈夫かと問う自分にゼルギウスが返した答え>>38と手を取れば伝わる震えに眉を寄せる。
クレメンスとエーリッヒがベアトリーチェを弔いに行くのを手伝いたい気持ちもあったが、ゼルギウスを放って置くのも心配で。]
…ひとまず、部屋に戻っておやすみ。
人を治す仕事を生業としてるのがふらついてちゃ、危なっかしいったらないよ。
[そう言って、ゼルギウスの身体を支え部屋へと送った。
エーリッヒから頼まれた>>40こともあったからか、ゼルギウスは自分の手を借りるのを厭わなかった。
自分がついていけたのは部屋の入口までか、中に入れたなら寝台に横になるのを手伝ってから彼の頭を緩く撫で。]
…あんたも、一人で抱えるんじゃないよ。
あんたはあんた、なんだからね。