[ライヒアルトに抱えられて、ヘルムートが救急箱を探るのをぼうっと見る。
名前を呼ばれて微笑む。かなり無理した笑顔だったけど。結局、言葉はくれなかったけど、気遣ってくれたのはわかった。]
ありがとう、議員。あたしは、あなたは自分の命を預けるに足る人と、思う。
[疲れてるから途切れ途切れ言った。長く傍にいたわけではないけど、見ていた時の行動で信頼に足る人だと、指導者に相応しいと理解できた。
こういう人がピューリトゥーイを投薬されていたら、とよぎりはしたけど。
ヘルムートを見てライヒアルトを見る。
自分になにかあったらライヒアルトを頼むとヘルムートに目だけで言った。通じてはいないかもしれないけど。]