[黒瞳にわずかに走った深紫の光を目聡く見てとるも、ニコニコと笑みを浮かべたまま。]ふぅん、「夢見る魚」……ふぅんそうなんだ。[何が「そうなんだ」かは、ニコニコした様子からは伺い難く。相手が一定の距離を保っていることも気付くも気にした様子はなく]わたしはカルメン=ダエーワ。「コキュートスグループ」の社長秘書などしておりますわ。[こちらも胸に手を当て、恭しく一礼。そして、あえて多少は知られているかもしれない通り名でなく、形骸だけに近い表の肩書きを名乗ってみた。]