[問われるまま、品についての説明をする。
幼馴染の作品について語る時の口調は、特に誇らしげで]
誰かさんがやきもき……って。
……別にそんなん、ないと思うけどなぁ。
ん、その時は現金払いでよろしゅうに。
[また、と言う挨拶に、またね、と返し。
またしばらくは、掃除道具やら何やらを買い求める客相手に動き回って。
その合間を縫うように、菓子作りを進める。
自衛団員がやって来たのは、それが焼き上がる頃]
いらっしゃーい……って、あれ。自衛団の。
……旦那の宿に集まれ、って?
なんか、あったの?
[やって来た自衛団員の言葉に、一つ、瞬く。
なんとなく、嫌な予感めいたものが過ぎったのは、気のせいか、*それとも*]