あ…エーリッヒちゃん、ありがとう。
んしょ、んしょ…うん、これで、エーリッヒちゃんと、いっしょ。
[こちらの願いを快諾してくれたエーリが、乗りやすいように伏せてくれたその背によじ登り、ふかふかの毛に半ば埋もれるようになりながらその背に落ち着く。
黒江達について大丈夫そうという言葉をナタルからも聞けば、一緒に玉座へと行こうとして上から聞こえた声にきょとんと見上げ。]
お姉さん、ギシキ、出るの?
[スプライトとナタルのやり取りを聞き、ナタルに首を傾げ問い。
向こうで会えるから、と聞けばうん、と頷いた。]
エーリッヒちゃんもお姉さんたちもいっしょだから、だいじょうぶ。
お姉さんも、きれいだからギシキ、出るんだね。
[いまいちよく解ってないものの、自分なりに解釈してナタルの服の裾を離し。
ナタルが白金の光で道を作りあげるのを見れば、きれいと目を輝かせた。
その道に飛び乗って駆けていく背を見送ると、リディから改めて玉座へ向かおうと手を差し伸べられたので、エーリの背に乗ったままその手をぎゅっと握って嬉しそうに微笑み返した。]
うん、お姉さんたちと、いっしょ、行く。