また、頼むなぁ。[喜ぶキリルにはそう続けたものの、今は流石に目の前の事態が先だった]むぅ、おっかねぇけど、でもアナさん助けねぇとだし……殴ったら吐き出したりしねぇかな……?[少し離れた場所で木を見ながら思案。とはいえ鬼の子の持つものと言えば見た目にそぐわぬ怪力と、周囲をふよふよ浮かぶ鬼火くらいなもので]ますますおっかねぇなぁ……[キリルから聞いた“人を操る”という言葉にもまた、不安げに周囲を見ていたけれども]