………。[荒らされた部屋の中>>104倒れている人物に瞑目する。その傍で切なく聞こえる声で鳴く白犬の頭へ自然と手が伸びた。そこに悪意は一切ない。逃げられたなら無理に触れようとまではしないけれど。少しの間、人の心を忘れまいとするように、死者の為に祈って]