[咄嗟にもう一方の足で踏ん張ったお陰で、格好悪く転ぶ自体は避けられた]あ、っぶねぇ……!《這い回れ、紅蛇》[次に出した紅色が向かう先は2人ではなく、ご主人の足許。焔が蛇のように足許を這い回り、氷を溶かしていった]くっそー、さすがは先輩っ。簡単には行かねぇな![頬に走った傷を拭って、声を上げる。目は相変わらずきらきらしてるし、何より頭上で狼耳が揺れているから、楽しんでいるのは間違いない。ご主人は例によって気づいてないみたいで、二人の次の出方をうかがいながら詠唱の準備を始めてる]