―聖堂・外―
[指先が震えるばかりで動けない右手が逆に掴み取られる>>101。
僅かに驚いたように目を瞠った後で、少し細めて]
……そうなんだ、よねえ。
昨日から、ちょっと、おかしかったん、だ。
[苦笑を零すけれど、会話に意識を繋ぐのが精一杯で。
隠そうとされた心配は、そうとは気付けない]
だって、暇、じゃない。
……ごめん、力、かけるよ。
[一言声を掛けてから、掴んで貰った右手を軸に膝を立てる。
左手で身体を支えることができないから、エミーリアに掛かる負担も少なからず大きくなってしまうけれど、それでも何とか立ち上がり]