─ 一階廊下・階段傍─
そうだね。まあ、あることを願っておくよ。
[離れる直前に囁いた。>>105 願うとは言ったが、時間は無理にでも作るつもりで。
ズボンのポケットの中には、何の変哲もない小さな剃刀が入っている。
だが自らが彼を狙っているのと同じように、自分に殺意を抱いている存在があるとは知る由もなかった]
ああ、おはようございます。
[近づいてくる男性に気付いたなら、まずは挨拶の言葉を向けた。
問いかける奏者の言葉に乗るように彼の顔を見て。
使用人の少女の死を聞けば、驚いた顔をしてみせたことだろう。知らなかった、とでも言うように]