[はたり][扇を閉じて視線を転じる]さて、何やら大きな力の動いたようじゃの。影に焔に、しかしまあ、どちらも揺らぎのない力であることよ。己が矜持を貫くために力を振るうか……しかし、のただ強いだけでは、の。それ以上の「力」の前では簡単に折れてしまうでの。それに耐えうる「しなやかさ」も必要じゃろうて。尤も我の領域さえ脅かされなければ、それもどうでもいい事だが、のぅ。[その争いの行方にさして興味を示すでもなく][扇で隠す口元は、それでも何故か笑っていた]*