……あの、さ。お祖父ちゃん…いなくなっちゃった、けど。[祖父に身に起きた事を口に出すと、涙目になる。だが生きている祖父に、もう会うことが出来ないのは理解っている。]花壇に植えた春を告げる花が咲いたらさ。一緒に見よう?二人で。 ……だめ?[きゅぅ、と仔犬のように上目遣いでエーリッヒを見上げたが。少女の口にした言葉に、青年はどう返しただろうか。]