こっちにだって。
平和な学園生活を守る権利ぐらいあってもいいでしょ、と!
[ガツン、と受け止められた踵。
離れるためにもう一度蹴ろうとした瞬間、棍は硬度を失い鎖へと]
おわっ!?
[バランスを崩した。マズイと本能が叫ぶ。
だから反射的に]
似金行為塵嵐!
[切り札を切った。予め練ってあった力を解放して、細かな金属片の嵐をタマキへと吹き付ける。
それそのものでは大したダメージを与えられないものの、反動に近いものを得て後転。鎖に絡まれるのだけは逃れようと。
成功しても地面に倒れるのまでは避けられないかもしれなかったが]