[頭を撫でられ、伝わってくるのは人とちょっと違った何か。
でもその思いの本質は変わらないらしく心配してくれてるのは伝わってきた]
えうっ……えうぅぅ……
[ぐしぐしと涙に濡れた目を擦ってから名前を聞かれると]
かれん……かれん……どいる……
[まだぐずった声のままで答えて、それから続いた問いかけには小さく頷き]
いく……
[この場所にこれ以上一人でいたくなかった。
少なくとも、悪い人ではなさそうだったから]
けいじ……さん……
[それからその後ろに大人しくついていきながら、凄惨な様子の街中を歩いていく]