―宿―[日が昇ってからもなかなか部屋からでてこなかった。 浅い眠りは怠さだけをもたらして。 血に汚れた服は部屋の隅に放置されたまま] 今日もまた……誰かが、人狼に殺されたりしたのかね……[それでも、部屋の外で新たな騒ぎは聞こえない。 なら、昨日殺された彼女が人狼というバケモノだったのだろうか。 聞こえていないだけで、なにかはあったのかもしれないと、ようやく部屋からでる。 階下へと向かい、その場にいる人たちに挨拶をした]