― 回廊→図書室 ―
[差し入れに、笑みと共に礼が返れば>>101こちらも笑って、軽く手を振って図書室へと向かう。
先客がいるのは聞いているから、できるだけ静かにドアを開けて目的の書架へと]
……えっと、ここ、だよな?
[並んだ本と、手元の本の背表紙を見比べて、間違いがないと判れば借りていたそれを書架へと返す。
そうして、何か面白いものはないかと書架を辿れば耳に届く声>>108]
……あ、まだいたし。
[考えて見れば読書好きの少女がここに居残るのは当然で。
その言葉の中に聞こえた名前には、少し意外そうな顔をして。
だけど、こちらから声を掛けることはしない。
見つけられたなら挨拶くらいはするだろうけど]