見かけで強いと分かったら襲ってくるのも少ないから。相手に怪我させるのもなんかイヤだし。……ああ、アルカの護衛とか、外に出る際にね。[クレイグの言葉は腕を認められたように感じ自然と口許がゆるんでしまう。棚に本を戻す彼が振り向く頃、片手を軽く掲げて]これくらい?クレイグの知識は――、尊敬に値するよ。じゃ、またね。[くると踵を返して本屋を後にした]