あ、…おはよう。
[>>109おはよう、とゲルダに言うリディに反射のように返しながら、未だ朝である事を思い出した。
ギュンターの死を知ってからもう数日は経ったような気がする。
短い間に起こった変化に麻痺しているのだろう。]
勿論。
そう、そっちには全然気が回らなかったよ。
広間で凍えるところだった。
[彼女にも紅茶を入れて差し出す。
挨拶をし、小さな微笑みを浮かべる彼女はありふれた日常のもの。
月のいとし子を探さなければならない現状とはかけ離れていて。
それは、まだこの事態に気持ちの追い付いていない所為か。
或いは、健気に振舞っているのか。
――それとも、]