[はぁ、と肩で息を吐く。強引に風に頼むにはちょっと余計に気力を必要としたから]今のうちに。――親しき白銀、私を囲み、守って。[胸に下がった宝珠に触れて願う。透明な壁が周囲に立ち、その後ろで呼吸を整えた]物理的に使ったら、効くかな。[茨が伸びてゆくのを、その先にいるゼルギウスを見つめながら呟き、小さく周囲に呼びかけてゆく]