[ブリジットが頷いてこちらに来るようならば、椅子に座らせて包帯を巻き直すだろう。巻かれていた布は誰のものだろうか。ブリジットは捨てたがらないだろうからそれは好きにさせて。包帯を巻く所作は手馴れたものだった。]……これでどうだ?[巻き終えた手に、そう声を掛けて。向き合った少女の数値に…その跳ね上がった数値に眉を寄せる。微量とは言えない跳ね上がり方…名前を呼んで]―――…他に痛むところはないかい?[静かに訊く。]