――…『蝕』が凶事なんて伝承の類。
ああ、でも…………
[それよりもこの村には親しまれている逸話と伝説が残されていて]
……本、取り置いてくれるって言ってたし。
ちゃんと読んでみた方がいいのかな。
[前日、本屋に行った際にクレイグからの言葉>>91を思い出し
思い悩むようにぽつぽつと独り言ちる。
その時は「これが読み終わったら」と選んで貰った本を掲げて
暢気な返事をしたものの、先にした方が良さそうとも思えた。
強い護衛なんて言葉>>97には少し照れたような様子をみせたが
アルカの事となれば「戻っているよ」と声を返しもして
見送る彼に会釈を向けて、見えた表情に笑みを零した]