―翌朝/黒珊瑚亭―……誰か、シーツか何かを…。先生を、運んであげないと…。[どのくらいそうしていただろうか、誰かに声を掛けられれば、どこか焦点の合わない瞳のまま、ゼルギウスの頭部をそっと降ろして。服と体をゼルギウスの血に染めて、運ぶ手伝いを求めた]