― 学長室 ―
どの口が言っとるか!
そもそもお前が学校に来んかったりするのは個性ではないわい。怠けとるというんじゃ!
[再度窓が揺れた。]
狼退治じゃと…?
[その言葉に黒々とした海苔のような右眉がぴくりと動いた。一瞬人狼ゲームの事が頭に浮かぶ。
その後に続いた特効薬云々の話はさっぱり分らなかったが、おそらくテレビゲームの類かと思っておいた。
ネットゲームする暇がない、との言葉に、一度じろりとアズマを見てから。]
ふむ……まぁ信じておこうかの。
[本人がそう言う以上、ここで追求はしない。]
まぁ何をするのは勝手じゃが、それはきちんとやるべき事をやっとる人間に言えるもんじゃ。
森よ、お前はとりあえずせんべい食ったら家に帰って、心機一転1月から学校に出れる方法でも考えておくんじゃぞ。
[そうまとめてから、茶を*啜った*]