…そうだね。[女は小さく頷いてみせる。粗を探すように見てしまう自分に嫌気がした。紅茶で喉を潤した女は、暖炉に向かうリディに声をかける。]どんな事を話し合ったらいいと思ってる?2人殺されてしまって、明日にはまた誰か死んでしまってるかもしれない。――リディは、誰が月のいとし子か分かったら、…殺せる?[管理人の死に様を聞いて硬直していたのを思い出す。あんなに怖がっていた子に、己は何て事を聞いているのか。頭痛がする。けれど発した言葉は元には戻らない。]