―湖畔エリア―おお、丈夫だな青年。えげつない……って。俺は自分の出来ることを精一杯しているだけだ。あんたみたいにいろんな力が使えるわけでもねーし。[胸元の血をごしごしぬぐいながら、横たわるユリアン>>108の元へと近寄り、隣に座る。]『……根に持つのよね……』[異界におとされたことで本来の世界での将来を奪われ、言語を奪われ、おまけに食も口に合わないなどの恨みつらみがつのってるゆえ、ねじまがった性格がハインリヒの術に表れていた。水筒を取り出し、白湯をひとくち。]