― →二階/リディヤの部屋 ―あ、ありがとうございま……?[くるりと振り返って、続けて聞こえた言葉に首を横に傾ける。ちょっと考えて、言われた部屋の方に目を向ける]……あぁ。[二歩、三歩、後ろに戻って、中を覗いてみた。見えたのは白いシーツだけだったけれど、漂うのはもうすっかり覚えてしまった臭い]もしかして、殺されちゃったんですかぁ。[可愛い子だったのに。ちょっとだけ残念で、眉を下げた。悲鳴を上げたり、泣いたりしないのは、それが一般的な反応だなんて知らないからだ]