―聖堂外―[女が向かった頃には玄関の扉はマテウスにより>>79開かれていた。扉を潜り外に出ると降り積もった雪の多さに圧倒される。数歩進んできょろと視線を彷徨わせるとマテウス>>108やエーリッヒ>>103の姿が見えた。何か話す二人に声を掛けようとすればイレーネの声>>110が背後から聞こえ、マテウスの声>>112が――。] ――朝からそんな声あげて、如何かしたの?[不思議そうに首を傾げて、声を掛ける。]