[尻尾も耳も垂れさせたまま、飼い主の傍に座り込んで。じっと飼い主を見詰めていたところで声をかけられ>>109、犬は鼻先をそちらへと向ける。問われたことに対しては、自分の名を呼ばれたところで返事をするように一声鳴いた]くぅん[続く警備員の名乗りと問いかけを聞くと、一度視線を床へと落として。再び見上げた時に首を横に振って否定の意思を伝えた。「また後で」と告げて立ち去る警備員には何も鳴き声を向けることなく、視線だけでその背中を見送る]