─ 一階廊下奥 ─[ネリーを包んだ布の傍にしゃがみ、床に広がった赤黒い溜まりに視線を落とす。こんな時でも頭を過ぎるのは、掃除しなければ、などと言う業務的なこと。そんな自分に気付き、振り払うように首を横に振った]それどころでは無いと言うのに。……やはり、もう一度確かめませんと。[赤黒い溜まりと、包んだネリーに視線を向けて。ぽつり、小さく呟いた]