─ 森のどこか ─
ん、ああ。
モンスター退治とか、メインの仕事。
[納得の頷きにこく、と頷き返し。
更に重ねられた「何?」という問いにほんのちょっと引きつった]
……はあ……魔法も使う小説家さん、ね。
[向こうの事情なんて知らないから、なんで二度言うし、とか思いつつ。
じーっと向けられる視線に、こちらの視線はつ、と泳いだ]
いやまあ、なに、っつわれても。
見てのとーりの冒険者っつーか。
[そこは間違っていないから、普通に返すが。
向こうが聞きたいのがソレじゃないのは、なんとなくわかる。
どうしたものか、と思いつつ。
カードケースの中に指を入れて、そちらは見ないまま、一枚だけ抜き出し──]