─ 翌朝/個室M ─
うん、……
[>>110 ベッドサイドにかけてあったホルスターを手に取り、肩に吊るしてから、顎に手をやり、爪を立てる。いつもの考えるくせだ。何度か頭痛に苛まれているのか、目を閉じることもあったが、静かにクレメンスの話を聴き遂げ――]
クレメンス先生の疑問はもっともだ。
ぱっと、いい方向と悪い方向が思い浮かんだ。
人狼が、『双花』も『見極める者』もどっちも見逃すとかはねーよな……
ひょっとしたら、ほら『護る者』だったっけ。
あいつが護ってたかもしれねー。これがいい方向。
悪い方向は、アレだ。『見極める者』や『双花』に、偽りがある、ってことになるか――
ま、広間に行くか。皆に顔みせねーと。
[上着を纏えば、ホルスターは見えなくなる]