─ 部屋H ─[廊下に来ているアマンダの声>>100に、茶猫が鳴いた。けれど、天鵞絨はただ、眼前の緋色のみに向けられる]……朱花による裁きは、拒む……?[天鵞絨が瞬く]戯言を。……全てに等しく、制裁は下されるべきもの。[そう言って、一歩、前へと踏み出す。けれど、二歩目は、止まった。紡がれた旋律に──天鵞絨が、僅か、揺れた]