[フユは机につくと、教科書を取り出して肘置き代わりにする。彼女は勉強に関して決して出来の悪いほうではないが、熱心では無い。
フユは鞄から、今朝練習していたものとはまた別の楽譜を取り出して眺める。イメージの中で演奏をしている。]
「2年の水月って各務君と幼なじみなんでしょ?」
「なにそれいいなー」
「っていうかアンタ詳しいね」
「ねえねえそれより一年にさあ」
……くだらな。
[フユは小さく呟いた。
一学期も終わりにさしかかるとなれば、下級生の情報も或る程度行き渡る。彼女らの話題に色を添えるには事欠かない程度に。]
//ウミ、マコト両名ごめん、妄想が止まらなかった。
//ユウイチロウ>結局学年はどうする?